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課題23 「和」「創」「壁」創作文字を書く

今回は一文字とじっくりと取り組んで、いいものができたら額装して飾ろうというアート的要素の強い課題でした。

与えられた文字は「和」と「創」。後は、自分の好きな文字を一点。なので、迷わず「壁」を選びました。

何故、「壁」かというと、自分らしい文字は探さなければいけない。その一方で、ピカソの絵の様なヘタウマ的な味のある文字を書きたい。しかし、書きやすい文字、肩に力の入った時代劇風の文字をついつい書いてしまう自分がいる。この壁を破らねば、人に感動を与えることができる文字はかけないと思っております。

70にしてまだまだこんなことを思っているひよこです。

 

今回提出したメインの作品です。

こちらはほぼこれで良いかと 思いますが、一画目の点と、 起筆の丸い墨だまりの丸い 部分に目が行き、少し意図 的な感じがしました。 「禾偏」と「口」の間をもう 少し開けると落ち着いて見 えると思います。
こちらはほぼこれで良いかと 思いますが、一画目の点と、 起筆の丸い墨だまりの丸い 部分に目が行き、少し意図 的な感じがしました。 「禾偏」と「口」の間をもう 少し開けると落ち着いて見 えると思います。
「立刀」が斜めになり過ぎ、 また長過ぎると思います。デ ザインし過ぎた感があります。 やり過ぎないで、ある意味、 ありきたりでも、誰からも共 感を得るということが大事と 思います。
「立刀」が斜めになり過ぎ、 また長過ぎると思います。デ ザインし過ぎた感があります。 やり過ぎないで、ある意味、 ありきたりでも、誰からも共 感を得るということが大事と 思います。

「辛」部を細めにするという こと自体はは良いのですが、 書風が違い過ぎるのが気 になります。
「辛」部を細めにするという こと自体はは良いのですが、 書風が違い過ぎるのが気 になります。

【講評】

デザイン書らしいと言えば、デザイン書らしい、面白味のある書なので、こちらで及第点とは思いますが、欲を言えば、文字をデザインし過ぎたかと思います。

 

「創作性」=「アート書道」という認識で書いたということでしたが、書と向き合う、対峙するという感じではなく、文字を遊ばせたような、デザイン化した風に受け取れました。

 

今回は、長く壁に飾っておいても飽きずに見られるような書を目指して欲しかったですが、それができていません。

そういう書が書けるようになることが理想です。

 

創作性というのは、その人でしか表現出来ない個性、独自性であり、最初は模倣でも、地道に取り組むことでそれは徐々に築き上げられるものと思います。

●サブ案

「禾偏」をデザインっぽくし、 奇を衒いすぎています。こう いう書は確かに世の中に多 く、もてはやされてもしていますが、華飾化されていて、見 飽きることが早いと思いま す。
「禾偏」をデザインっぽくし、 奇を衒いすぎています。こう いう書は確かに世の中に多 く、もてはやされてもしていますが、華飾化されていて、見 飽きることが早いと思いま す。
乱暴な感じです。笑 乱暴なら乱暴で、書が紙面 からはみ出しているとか、滲 みや掠れが多い等、もっと 個性的で自由であるべきと 思います。筆ペンで描いた ように、線(特に掠れ)がつ るっとしていて、味がないで す。
乱暴な感じです。笑 乱暴なら乱暴で、書が紙面 からはみ出しているとか、滲 みや掠れが多い等、もっと 個性的で自由であるべきと 思います。筆ペンで描いた ように、線(特に掠れ)がつ るっとしていて、味がないで す。

●唯一、褒められた書です(笑)

「倉」部と「立刀」のバランスがおかしいのですが、そういうことは関係なく、真面目なよい書だと思います。 よい書というのは上手い下手というものではなく、何かにじみ出るような、思いが人に伝わる書です。 「創る」という意思がしっかりと伝わってきました。 どこか、ほのぼのともしていて、独自の途を行くといった感じです。
「倉」部と「立刀」のバランスがおかしいのですが、そういうことは関係なく、真面目なよい書だと思います。 よい書というのは上手い下手というものではなく、何かにじみ出るような、思いが人に伝わる書です。 「創る」という意思がしっかりと伝わってきました。 どこか、ほのぼのともしていて、独自の途を行くといった感じです。