今回は一文字とじっくりと取り組んで、いいものができたら額装して飾ろうというアート的要素の強い課題でした。
与えられた文字は「和」と「創」。後は、自分の好きな文字を一点。なので、迷わず「壁」を選びました。
何故、「壁」かというと、自分らしい文字は探さなければいけない。その一方で、ピカソの絵の様なヘタウマ的な味のある文字を書きたい。しかし、書きやすい文字、肩に力の入った時代劇風の文字をついつい書いてしまう自分がいる。この壁を破らねば、人に感動を与えることができる文字はかけないと思っております。
70にしてまだまだこんなことを思っているひよこです。
今回提出したメインの作品です。
【講評】
デザイン書らしいと言えば、デザイン書らしい、面白味のある書なので、こちらで及第点とは思いますが、欲を言えば、文字をデザインし過ぎたかと思います。
「創作性」=「アート書道」という認識で書いたということでしたが、書と向き合う、対峙するという感じではなく、文字を遊ばせたような、デザイン化した風に受け取れました。
今回は、長く壁に飾っておいても飽きずに見られるような書を目指して欲しかったですが、それができていません。
そういう書が書けるようになることが理想です。
創作性というのは、その人でしか表現出来ない個性、独自性であり、最初は模倣でも、地道に取り組むことでそれは徐々に築き上げられるものと思います。
●サブ案
●唯一、褒められた書です(笑)