今回の課題は、蕪村の句「今朝見れば 白きも咲けり 杜若」を書いて、与えられた杜若の絵と組み合わせで画面をデザインしなさいというものです。
苦手な課題でなかなか筆も進まず習作の提出もパス。メイン1点と、サブ2点を提出しました。
●メイン作品
●サブ作品1
サブ作品の1は、割り箸で書きました。自然とできた滲みがリズミカルで面白く、メイン作品として提出しようと考えましたが、蕪村の句と合わないような気がしましたのでサブ作品として提出しました。
●サブ作品2
この作品は、肩に力が入っていて少し時代劇風のようなところもあり、字としては嫌だと思っていました。でも、何となく目に留まり気になる字でしたので、最後の最後にサブ案として押し込みました(笑)
●サブ作品3・・・未提出作品です。
【講評】
いい作品であると評価していただいたのは、メインではなくサブ作品の2でした(笑) あの時代劇風の字です。
以下に講評内容を記載します。
●メイン作品として評価を受けたサブ作品2
きりっとした勇ましさが感じられて杜若らしさも出ているように思います。
一般的書道の達筆風ですが、嫌味がありません。
一字一字も味わいが感じられよく書けています。
最後の「杜若(杜若)」の行間が詰まって窮屈に見えるので、ここを開けるとさら
に良くなると思いますが、全体的にとても良い書です。飾っておいても飽きない
ものと思います。
●メイン作品の評価
楷書を上手く書こうとして書けなかったような、あまり良くない出来です。
太細のバランスや一字一字もあまりよくありません。光悦のような太細の妙を狙ったのかもしれませんが、流れを感じず上手く出来ていません。
●サブ作品1の評価
割り箸でリズミカルに書かれ、個性的が出ていて悪くないです。
ただ、滲みの黒い丸が多く、そこに目が行ってしまうので、もう少し減らした方が良いです。
2、3箇所で良いのではないでしょうか。
なお、菖蒲の花は先生が書いたものです。